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男は、渓谷を臨んでいた。
空は白。
銀…と言ってもいいだろう。空一面を奇妙な色の雲が覆っていた。厚く重い雲は太陽を、風を呑み込み、ゆっくりとした調子で流れて行く。
呑まれた太陽は、酷く弱々しい光を放っている。
日頃強く輝いているはずのそれは、雲に覆われて僅かに黄金に光るだけ。
そんな、明るいようでその実暗いという矛盾した天候のもと、一人の男が密やかに溜め息をついた。

男は、渓谷を臨んでいた。
古に実在したという魔法使いを髣髴とさせる出で立ちの男だ。
ボロ布の塊のような衣服と、無駄に余計なものばかりが詰め込まれていそうな大きな荷物。そのどちらも破れ、つぎはぎだらけである。その上、つぎはぎはどれも雑多な縫い方をしており、指で突けばすぐに穴の空きそうな繕い方。

…男の舌打ち。

目深にかぶったフードからは、男の表情は読み取れない。明らかに浮浪者染みたこの人物が男であると判別できるのは、ひとえに馬鹿でかい身長と、先ほどからひっきりなしにつかれる溜め息の音階が低いという点のお陰だった。
男の眼下には、広大な土地が広がっている。ひとつの国があるのだ。街は縦横に路地を広げ、今も尚拡大しているようだ。
この国はまた、風の国…とも呼ばれるほどに風の強い国で、他国からの侵略を受けないでいられるのも、国境を吹き荒れる強風…「神風」のお陰だった。
しかし、今は奇妙なくらいに風が凪いでいる。

「嵐の前の何とやら…だな。」
こんな仕事、間違っても引き受けるべきじゃなかった…と後悔しても後の祭り。男は街を目指して歩き出した。
ひたひたと、何かが男の中に忍び込んでくる。
これは、一種の予感だった。

嵐が来る。
ファンタジー系小説書きさんに100のお題】なるものに挑戦してみる。
結構と有名なお題だそうで…前からとても気になっていたのだけれど…とうとう手を出してみようかと(凍りついた笑み/ぁ)
諸先輩方のサイトを見ては「こんな素敵なん、書けるかいなっ」とか「ぁぁー…何で俺はこんなにヘタレなんやろう」…とか思っていた自分が、とうとうこのお題に手を出す日が来るとは思いもしなかった。…いやホント。ビックリだわ。
そもそも、れっきとしたサイトでのお披露目にしないのは、自分が気恥ずかしいからだったりする。長文書きな自分は、およそ有り得ないくらいに短文が苦手項目だったりするorz
いつも余計な描写が多いんだよな、自分(遠い目)

だから、閲覧者も少なくて、その上必然的に短文を書かざるを得ない「ブログ」という場所を使ってみようと思ったわけで。

……最後まで書けるのか、甚だ疑問だけれど…まぁ、頑張りましょう。
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