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―…登場人物その1

あいつにはどれだけ言っても分からない。
あんまり露骨に言ったら可哀相だと思って、人が遠まわしに言ってやってるのに、どうしても気付かない。鈍いにもほどがある。
この鈍さが時に面白く感じることもある。こいつを欺き心の中でけなすのはつまらないことじゃない。
けど、こいつを貶めるのならそんな手ぬるいことをせずにいっそばっさり切り捨てたい。

あいつの能天気な笑顔が気に食わない。
あいつの気の抜けた笑い方が気に食わない。
漠然とでも確かに拓けた未来を信じているその瞳も。
望むものに対して消極的なくせにあっさりと手に入れるその手も。
断崖と見せかけて、整地された綺麗な街の中を行くその足も。

汚れていないあいつが気に食わない。
それより気に食わないのは、俺の言うことをまるで理解できないあいつの幸せさ。いっそ露骨に言い放ってやりたいと、俺は思う。
突き放してやりたい。
追い縋ってくるのが見たいわけじゃない。とにかくうんざりだ。俺があいつを想っていると、あいつは無条件に信じている。気に食わない。苛々するんだ。

―…登場人物その2

俺は気付かないふりをする。
俺はあいつが俺を邪険に思っていることを知っている。
あいつの悪人面が作り物じゃないことを知っている。あいつは本当に冷たく鋭く、そして容赦ない。
あいつはそれを表に出すことはしない。いつだって甘い真綿に包んで他人の前に差し出す。俺はそれをそ知らぬ顔して受け取って、ただ喜ぶ。
あいつは知らない。
俺があいつの本質を見抜いていることも、あえて気付かないふりをしているのにも。

あいつの意外に鈍いところが気に入っている。
あいつのふとした時に見せる優しさを気に入っている。
何だかんだと悪になりきれない暖かな眼差しも。
望むものが既に懐にあるのにそれに気付かない愚かさも。
荒野や深い森の中、傷つきながらも確かに踏み出す足も。

汚れきれないあいつを気に入っている。
なにより気に入っているのは、あいつが俺を突き放しきれない大馬鹿者ってこと。俺の一挙一動に苛々して…とはいってもあいつは笑顔を絶やさないが…蓄積されていく嫌悪を欠片も発散できずにのたうつあいつが面白い。
あいつはいつも逃げるけど、俺は追いかける。素っ気無いけど諦めない。突き放されてもついていく。
俺があいつの露骨な冷淡さに壊れてしまうと、あいつは無条件に信じている。面白い。わくわくするんだ。

―…二人の登場人物

小さな酒場でひとつの机を挟んで酒を酌み交わしている。
二人は笑顔。
けれどその裏で互いが互いを憐れんでいる。
その二人、けれど常に共に在り、手を組んで賞金稼ぎを営んでいる。

そんなお話。
久しぶりに書いてみたら、内容が何気に重いことになった。
…まぁ、いいんだけど。
だってほら、タイトル重いし。とか言い逃れてみる。

BGMが悪かったんだろうなぁ…気に入っている曲だけに、リピートしまくってたし。アンニュイな曲万歳だよ、まったく。

万歳光田さん!曲聴いていたらゲームやってみたくなってきたよ(ぁ)
光田さんの作る曲の鼓動が好き。心にだけじゃなくて、体そのものにも響いてくる感じがとにかく好き。
思わず戦慄してしまうことだってある。
故に彼の作る曲は全てコンプリートしたいとかねてから頑張っているけれど、アルバム出しすぎです。お財布に大打撃ですorz
最近あまぞんでクロクロ(クロノ・クロス)のアルバム手に入れたけども…めっさ手痛い。嗚呼でもイイ曲だった。

……むぃー…コンプリートへの道は程遠い。
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